今回は、青葉ヒロ初の名画シリーズ。
わたしが観た映画で「これは、いいっ!」と思ったものを厳選してお届けします。
スノーデン
名画シリーズの記念すべき第1回目は、
映画『スノーデン』。
最近は、めっきりメディアで観なくなりましたが、彼がはじめてテレビで登場したときの衝撃はものすごいものがありました。
スノーデンさんが主張したことをまとめると、
アメリカは、世界の人々を監視している…電話の盗聴はもちろん、パソコンについているカメラも彼らは自由に動かし、観ることができるんだ。しかも、敵対国だけではなく、同盟国の人々までも…。
監視は、インターネットを通じて、政府機関だけでなく、個人のスマホやパソコンまで、ほぼ無制限に行われている。
正しいのは、政府か、それとも僕か、みんなに判断して欲しい。
ということ。
プログラミングの技術に長けており、その才能を見出されてCIAで働きながらキャリアを積み上げていった彼の中で、どうしても譲れない信念があったんですね。
自分が築き上げた人間関係やキャリアを捨てる覚悟で、自分が正しいと思ったことをやり遂げた―そこにいたるプロセスがリアルに描かれた至宝の映画です。
もともと持病のあるスノーデンさんは、自分の信念を貫き通す中で、周りとの様々な葛藤にも悩まされます。
そして、アメリカが世界を監視しているこの状況を世界の人々に知らせるために、ものすごく危ない橋を渡ることになります。
この映画で、わたしがもっとも印象的だったのは、彼が危ない橋を渡りきった後にみせた表情。
これは、ぜひ実際に映画を観て、ご自身の目で見ていただきたいです。
ここから先は、ネタバレ有り。すでに映画をご覧になった方に向けて書いていきます。
わたしが、衝撃的だと思ったシーンは、一般人のパソコンカメラから、向こう側を監視するシーン。
一般の女性が着替えをしている室内にあるパソコンのカメラを強制的に動かし、監視するんです。電源を切っているはずのパソコンカメラが動いているなんて、女性は知る由もなく、服を脱いでいきます。
スノーデンさんの同僚は、その映像をとても楽しそうに眺めているんです。
…これを観ると、すべてのものがインターネットにつながることで、どこかでこういった監視が日常的に行われているのではないか、という不安感が出てきます。
わたしは、インターネットの恐ろしさを、この映画を観て痛感しました。
これから、インターネットを利用する方すべてに、おすすめできる名画です。
(この映画では、スノーデンさんの恋人も出てきて、映画に彩を加えています。好きな人と観るのもおすすめです????)